ビル・エバンス

ジャズに戻り、マイルスとも共演したこともあるジャズ・ピアニストがビル・エバンス。Waltz for Debbyの作曲もしている。 ワルツなのに3拍子で、メロディも素直。 これぐらいわかりやすいと、あまりジャズ好きじゃなくても、聞きやすいのではないだろうか。…

北岳 日帰りは無理です 5 下り

土砂降りだ。肩ノ小屋で雨宿りしながらカッパを着た。ちょうどお昼12時ごろ。ここから頂上まで往復はどれだけ急いでも、自分なら1時間半はかかる。そこから、今まで登ってきた工程を下ると、どう考えても最終バスには間に合わない。当日、小屋に泊まることも…

北岳 日帰りは無理です 4 登り

最初はスローペースだった。とりあえず無理をせずに登ることに慣れていこうと思った。少し歩くと、分岐点に来た。大樺沢方面のほうが、人気があるそうだなのだが、事前の情報では大雨の影響で登山道に問題があるような情報があったので、白根御池小屋方面へ…

北岳 日帰りは無理です 3 登山口

(登山口付近からの北岳) 前日の9時に出発して高速道路で4時間程度で芦安無料駐車場に到着。思いの外混んでおらず第一駐車場に止めることができた。駐車場にテントを張るなら理解できるが、駐車場で雑魚寝している人がいたことは驚いた。誤ってひいいてしま…

北岳 日帰りは無理です 2 登山靴

前の登山で2万円以上したLOWAの登山靴のソールが剥がれてしまったので、登山靴を買わなければならなかった。 HAWKINSのローカット。見た目が革製安全靴みたいな靴を持っていた。これで行くことも考えたし、低山はこれで行って何も問題ない。ソールの硬さもい…

北岳 日帰りは無理です 1 計画

お盆休み。 高い山に登りたかった。富士山には2度登ったので、次に高い山の北岳に登ろうと思った。当初、山小屋を利用する予定であったが、連休中は混んで布団1枚に二人で寝る可能性を聞いてから、一気に気が冷めてしまった。テントも検討した。装備を揃える…

マイルス・デイビス Round Midnight

この曲は、NHK FMの土曜夜11時「ジャズトゥナイト」のオープニングに使われていた曲である。 元々、マイルス・デイビスなんてなんとも思っていなかった。 しかし最近、たまたまプロのジャズトランペッターの演奏をラジオで聞いた。聞くに堪えなかった。 その…

チェット・ベイカー

ジャズマンで、麻薬で身を滅ぼした人はかなり多い。この人もそう。 管楽器というのは色気もなにもない金属のラッパだ。なのに彼にかかれば、人の歌声のようになめらかに生きているような音を出す。ポール・デズモンドのアルトサックスも同じ。 ジャズの世界…

久しぶりの低山では道は迷わない

ふらっと低い山へ行くと面白い。特に今まで行ったことのないところだと、冒険できておもしろい。 場所は金華山から北東。たまたまガイドに載っていたのかどうかも忘れてしまったが、とにかく公園もあるような山だった。ハイキング向けの道が整備されていて、…

sing sing sing 日本人の才能

これもスタンダードナンバー、学校の吹奏楽でよく演奏される。 前回と正反対の明るい曲だ。 海外も含めて、この「原信夫とシャープス&フラッツ」が一番素晴らしい。 ボーカルの場合、日本人が英語の曲を歌うとどうしても発音が気になってしまう。どれだけう…

枯葉 チェット・ベイカーとポール・デズモンド

これもジャズのスタンダードナンバー。 前回登場のポール・デズモンドとチェット・ベイカー(トランペット)。 個人的にはこれあまりジャズっぽくないと思っている。 実際、曲の成り立ちは、シャンソンであり、作曲家はジョゼフ・コズマという映画音楽の大家…

Take Five デイブ・ブルーベックの転機

ピアノがデイヴ・ブルーベック。作曲とアルトサックスがポール・デズモンド。 まずはデイブ・ブルーベックから話を進めよう。 大学卒業後、アメリカ陸軍に入隊。1944年ノルマンディー上陸作戦後のヨーロッパへ向かった。最前線へ行く前、赤十字の慰問でステ…

Fly Me to the Moon カバー

Fly Me to the Moon自体がもともとアレンジであったことは前々回書いた。 現代でも、アレンジやカバーしている人(日本人歌手も)は本当にたくさんいる。 その中でも、Jason Mraz(ジェイソン・ムラーズ)とColbie Caillat(コルビー・キャレイ)のカバーは…

エリントンとストレイホーンとA列車で行こう

ビッグバンドのピークにいたのはエリントン楽団。 そのリーダー、デューク・エリントンがピッツバーグで知り合った男が、ピアノを弾き作曲をし、生計のためにドラッグストアで働いていたストレイホーン。 その才能を感じとったエリントンはニューヨークで再…

Fly Me to the Moon

ジャズのスタンダードナンバー「Fly Me to the Moon」。 この曲をメジャーにしたのはシナトラ。 シナトラは低めの渋い声と高めの声が同居している。それで高音まで伸びがあるので、すがすがしい。 この曲、もともと3/4拍子でバート・ハワードが作曲して、そ…

ルパン三世とジャズボーカル

初期では、ルイ・アームストロング、ビリー・ホリデイと黒人歌手が活躍する。スウィングジャズの頃になって、白人も注目を浴びるようになる。フランク・シナトラはこの時期にスターとなった。個人的にはチェット・ベイカーもいい。 映画「ルパン三世 カリオ…

ルパン三世とスイングジャズ

もともとジャズの歴史は、アフリカ系アメリカ人の歌とヨーロッパから持ち込まれたブラスバンドの演奏。 だから、ヘッドアレンジ(楽譜なしの自由演奏)、大人数のビッグバンド の特徴があり、スイングジャズがトリオよりも歴史が古い。有名な「sing sing sin…

大野雄二と作曲

ちょうど映画「人間の証明」の作曲が終わった頃、日本テレビのプロデューサーから「ルパン三世(第2シリーズ)」の作曲をオファーされた。今まで、CM、テレビ、映画と多様な作曲をした経験が、ルパン三世の無国籍でジャンルに問われない世界観に生かせると思…

ルパン三世とジャズ

このブログの内容は、個人的な趣味にまつわることを書くつもりである。だから、当面はあまり深く入りこまず、広く浅く書けたらと思った。 登山は実際に登ると面白いのだけど、文字にするとあまり伝わらない。そういうわけで、音楽について話題を変えたい。少…

360度の絶景

天候に恵まれたGW後半。もう少し快適に登りたいと思い、10年前の登山ガイドで事前に調べて、今回は「簗谷山(やなだにやま)」を登ることにした。 簗谷山にしたポイントは、ガイドブックに「360度の展望」と書かれてあったからだ。頂上に到達した時に景色は…

GW(ゴールデンウイーク)前日、残業している自分にたまたま部長が話しかけてきた。 「GWはどこかへ行かれるのですか?」 どこにも行く予定は特になかった。でも、知り合いが登山を始めたとFacebookに投稿されていたから、久しぶりに登山もいいかなと思って…