ビル・エバンス

ジャズに戻り、マイルスとも共演したこともあるジャズ・ピアニストがビル・エバンス。Waltz for Debbyの作曲もしている。

ワルツなのに3拍子で、メロディも素直。

これぐらいわかりやすいと、あまりジャズ好きじゃなくても、聞きやすいのではないだろうか。

前にも紹介したAutumn Leavesも聞くと、ジャズアレンジの面白さ、豊かさを感じる。

北岳 日帰りは無理です 5 下り

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 土砂降りだ。肩ノ小屋で雨宿りしながらカッパを着た。ちょうどお昼12時ごろ。ここから頂上まで往復はどれだけ急いでも、自分なら1時間半はかかる。そこから、今まで登ってきた工程を下ると、どう考えても最終バスには間に合わない。当日、小屋に泊まることも考えたが、ひとりだと明日の朝まで時間がもったいない。

 

 引き返そうと思った。ある意味、ちょうどよかったのかもしれない。決断するきっかけとなった。もし、天候がよかったならどうしたのだろうかと今でも考える。もしかすると、タクシーで呼ぶことを前提に突き進んだかもしれないし、きりがいいので引き返したのかもしれない。

 

 雨が小降りになってきた頃を見計らって下り始めた。雨はそれ以後強くなることはなかった。比較的早くカッパを脱ぐことができた。ただ、地面が滑りやすくなっており、新品の登山靴もズボンも泥で汚れていたが、気になる余裕はまったくなかった。

 

 富士山の下りは砂走りができるので、思いの外早く下山できる。他の山でも下りは肉体的負担が軽いので早く楽に下山できる。しかし北岳の場合、一歩一歩に段差が大きいから早歩きできるところがあまりない。なんども地図アプリを確認したが全然進まないことにがっくりした。

 

 もう体力の限界、足が痛くてしょうがないと思ったが、結局、下山した。バスにも間に合った。もう山なんて行きたくないと思いつつ、来月は、比較的低い山に甥を連れて登る。

 そして、これは人生でも言えることだが、その時に辛いことは、後になると結構いい思い出になる。人生も、もう少し自分を追い込んでいこう。

 

北岳 日帰りは無理です 4 登り

 最初はスローペースだった。とりあえず無理をせずに登ることに慣れていこうと思った。少し歩くと、分岐点に来た。大樺沢方面のほうが、人気があるそうだなのだが、事前の情報では大雨の影響で登山道に問題があるような情報があったので、白根御池小屋方面へ。

 

 だいたい1時間につき5〜10分とのんびり登っていたが、それでもやはり今年は猛暑。あまり汗をかかない体質でも汗をどんどんかいた。テントを担いでいるだろう大きなザックを背負った人を何人も見た。中にはうめきながら(筋トレで重いウエイトを持ち上げる時のような声)登る人もいた。

 

 2時間半ぐらいで白根御池小屋に到着した。ここぐらいが山頂ぐらいだと楽なのになぁと思いつつ、少し休んだ。トイレもあったが、全然行きたくなかった。もうこのぐらいで左足のかかとが靴擦れしていて、靴下を新調しなかったことに後悔した。ここで山頂までの時間が4時間と書かれた看板を見た時、時間を逆算して、日帰りは無理かもと思えてきた。

 

 だから、ここから急いだ。本来、花が咲き渡るところを楽しみながら登るところなのに、靴擦れをしながら汗だくになりながら本気を出して登り始めた。だから、途中、ふらつく。ストックは役立った。すれ違った30代ぐらいの男性が転んだ。意識もうろうしている様子でフラフラしていた。まわりの人から、「大丈夫ですか?」と聞かれても適当な返事をしてフラフラしている。

 

 もうかなり昔に焼岳を登った時も、自分がはしごを登った後、すれ違った男性がはしごから落ちた時があった。俺は疫病神か?

 

 とにかく標高をあげた。時折、吹く風が少し涼しかった。なんども地図アプリを見たが、思いの外進まない。標高がある分、進まないのだ。だんだん雲行きが怪しくなってきた。

 

 尾根に上がり、やっと涼しくなってきた。おじいさんと子供二人が登っている。自分の体力のなさを感じつつも、クサリを捕まりながら登った。(そういう場所がいくつかあるがあまり危険なところはなかった)

 

 肩ノ小屋に着いた。ベンチが空いていたから、深夜にコンビニで買った海苔弁を食べた。美味しかったが、全部食べ終わる前に、雨が降ってきた。

北岳 日帰りは無理です 3 登山口

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(登山口付近からの北岳

 前日の9時に出発して高速道路で4時間程度で芦安無料駐車場に到着。思いの外混んでおらず第一駐車場に止めることができた。駐車場にテントを張るなら理解できるが、駐車場で雑魚寝している人がいたことは驚いた。誤ってひいいてしまったら元も子もない。

 

 朝4時すぎ、まわりの車のドアの閉まる音、人声等、騒々しくなって、スマホにセットされた時間の前に起きてしまった。バスの始発は5時15分。まだ余裕があるが、もしかするといっぱいになって始発に乗れなくなる不安があったので、そろそろ起き出した。乗り合いタクシーが勧誘をしていて、それに乗っていく人もいたが、ひとりだったせいか勧誘すらされなかった。

 

 駐車場には比較的きれいな屋外トイレが設置してある。登山届けも出せるようだった。自分は事前にネット上「コンパス」で届けを出しておいた。

 

 出発前、あまり混んでおらず、自分は1台目のバスに乗ることができた。女性はカップルで来ていた女性ひとりだけ、残りは小学生、中学生を連れた家族連れもいたが、基本、見るからに屈強そうな男だらけだった。

 

 チケットの受け取っていたバス会社の女性が時折、ガイドをした。すでにかなりいい景色だった。1時間ほどで到着した。すでに別のところから来ている登山者も結構いた。登れるのか?登りたいのか?6時30分頃、ゆっくりと足取りで登り始めた。

 

北岳 日帰りは無理です 2 登山靴

 前の登山で2万円以上したLOWAの登山靴のソールが剥がれてしまったので、登山靴を買わなければならなかった。

 

 HAWKINSのローカット。見た目が革製安全靴みたいな靴を持っていた。これで行くことも考えたし、低山はこれで行って何も問題ない。ソールの硬さもいい。ただ、足首の捻挫の可能性を考えると、やはり足首まで固定できるほうがいいかなということで、登山靴のハイカットを買おうと思った。

 

 一番最初に試し履きしたのはCARAVANだ。ネットの評判も比較的よく、実際に足を入れた瞬間が前のLOWAと似ていた。値段の割にというたとえはよくないかもしれないが、その時点でほぼ決めた。

 

 とりあえず前から気になっていたSIRIOもいいかなと思ったが、試し履きした靴は良くも悪くも普通の靴っぽかった。靴は実際に履かないとわからない。

 

 結局、一番最初に試し履きしたCARAVANにした。店員から爪が当たらないか確認してくださいと言われ、よく下山中に足の親指の爪をあててしまって、内出血していたことを反省した。今までよりも0.5cm大きめにしてこれで、大丈夫か?と思ったが、なぜか左のかかとが擦れて痛かった。

北岳 日帰りは無理です 1 計画

お盆休み。

 高い山に登りたかった。富士山には2度登ったので、次に高い山の北岳に登ろうと思った。当初、山小屋を利用する予定であったが、連休中は混んで布団1枚に二人で寝る可能性を聞いてから、一気に気が冷めてしまった。テントも検討した。装備を揃えると10万円はさすがにもったいない。

 

 ということで、富士山も日帰りができるのだから、北岳もできるだろうと淡い期待を抱いた。そこで「北岳 日帰り」と検索したら、日帰りした人のブログを見かけた。なんだできるじゃないか。ということで、北岳の日帰り登山が計画された。

マイルス・デイビス Round Midnight

この曲は、NHK FMの土曜夜11時「ジャズトゥナイト」のオープニングに使われていた曲である。

 

元々、マイルス・デイビスなんてなんとも思っていなかった。

しかし最近、たまたまプロのジャズトランペッターの演奏をラジオで聞いた。聞くに堪えなかった。

そのあまりの下手さに、マイルスの演奏は違うのだと再認識させられた。