ジャズ

ビル・エバンス

ジャズに戻り、マイルスとも共演したこともあるジャズ・ピアニストがビル・エバンス。Waltz for Debbyの作曲もしている。 ワルツなのに3拍子で、メロディも素直。 これぐらいわかりやすいと、あまりジャズ好きじゃなくても、聞きやすいのではないだろうか。…

マイルス・デイビス Round Midnight

この曲は、NHK FMの土曜夜11時「ジャズトゥナイト」のオープニングに使われていた曲である。 元々、マイルス・デイビスなんてなんとも思っていなかった。 しかし最近、たまたまプロのジャズトランペッターの演奏をラジオで聞いた。聞くに堪えなかった。 その…

チェット・ベイカー

ジャズマンで、麻薬で身を滅ぼした人はかなり多い。この人もそう。 管楽器というのは色気もなにもない金属のラッパだ。なのに彼にかかれば、人の歌声のようになめらかに生きているような音を出す。ポール・デズモンドのアルトサックスも同じ。 ジャズの世界…

sing sing sing 日本人の才能

これもスタンダードナンバー、学校の吹奏楽でよく演奏される。 前回と正反対の明るい曲だ。 海外も含めて、この「原信夫とシャープス&フラッツ」が一番素晴らしい。 ボーカルの場合、日本人が英語の曲を歌うとどうしても発音が気になってしまう。どれだけう…

枯葉 チェット・ベイカーとポール・デズモンド

これもジャズのスタンダードナンバー。 前回登場のポール・デズモンドとチェット・ベイカー(トランペット)。 個人的にはこれあまりジャズっぽくないと思っている。 実際、曲の成り立ちは、シャンソンであり、作曲家はジョゼフ・コズマという映画音楽の大家…

Take Five デイブ・ブルーベックの転機

ピアノがデイヴ・ブルーベック。作曲とアルトサックスがポール・デズモンド。 まずはデイブ・ブルーベックから話を進めよう。 大学卒業後、アメリカ陸軍に入隊。1944年ノルマンディー上陸作戦後のヨーロッパへ向かった。最前線へ行く前、赤十字の慰問でステ…

Fly Me to the Moon カバー

Fly Me to the Moon自体がもともとアレンジであったことは前々回書いた。 現代でも、アレンジやカバーしている人(日本人歌手も)は本当にたくさんいる。 その中でも、Jason Mraz(ジェイソン・ムラーズ)とColbie Caillat(コルビー・キャレイ)のカバーは…

エリントンとストレイホーンとA列車で行こう

ビッグバンドのピークにいたのはエリントン楽団。 そのリーダー、デューク・エリントンがピッツバーグで知り合った男が、ピアノを弾き作曲をし、生計のためにドラッグストアで働いていたストレイホーン。 その才能を感じとったエリントンはニューヨークで再…

Fly Me to the Moon

ジャズのスタンダードナンバー「Fly Me to the Moon」。 この曲をメジャーにしたのはシナトラ。 シナトラは低めの渋い声と高めの声が同居している。それで高音まで伸びがあるので、すがすがしい。 この曲、もともと3/4拍子でバート・ハワードが作曲して、そ…

ルパン三世とスイングジャズ

もともとジャズの歴史は、アフリカ系アメリカ人の歌とヨーロッパから持ち込まれたブラスバンドの演奏。 だから、ヘッドアレンジ(楽譜なしの自由演奏)、大人数のビッグバンド の特徴があり、スイングジャズがトリオよりも歴史が古い。有名な「sing sing sin…

大野雄二と作曲

ちょうど映画「人間の証明」の作曲が終わった頃、日本テレビのプロデューサーから「ルパン三世(第2シリーズ)」の作曲をオファーされた。今まで、CM、テレビ、映画と多様な作曲をした経験が、ルパン三世の無国籍でジャンルに問われない世界観に生かせると思…

ルパン三世とジャズ

このブログの内容は、個人的な趣味にまつわることを書くつもりである。だから、当面はあまり深く入りこまず、広く浅く書けたらと思った。 登山は実際に登ると面白いのだけど、文字にするとあまり伝わらない。そういうわけで、音楽について話題を変えたい。少…