チェット・ベイカー

ジャズマンで、麻薬で身を滅ぼした人はかなり多い。この人もそう。

 

管楽器というのは色気もなにもない金属のラッパだ。なのに彼にかかれば、人の歌声のようになめらかに生きているような音を出す。ポール・デズモンドのアルトサックスも同じ。

 

ジャズの世界はその歴史から黒人プレーヤーが多いが、チェット・ベイカー、ポール・デズモンド、デイブ・ブルーベックビル・エバンスなど、白人の演奏のほうが好きだ。

 

たぶん、これは偶然ではなく、黒人の演奏はアレンジが自由すぎるように思う。(あくまでも自分基準)その発端で分岐点は、チャーリー・パーカーのような気がするが、これについてはまた別の機会に書きたいと思う。