久しぶりの低山では道は迷わない

 ふらっと低い山へ行くと面白い。特に今まで行ったことのないところだと、冒険できておもしろい。

 

 場所は金華山から北東。たまたまガイドに載っていたのかどうかも忘れてしまったが、とにかく公園もあるような山だった。ハイキング向けの道が整備されていて、ちょくちょく登っていた。

 

 ただ、その都度、多方面に道があったのを不思議に思っていた。今回、今までと違う道を進むことにした。過去に登山中、何度も道に迷いかけた(実際本当に迷った)こともあるので、迷わない方法は熟知していた。来た道を必ず戻れば迷わないのだ。T字路で左に曲がったら、左に曲がったことを覚えていれば問題ない。2度目のT字路で右に曲がったのなら、2番目は右に曲がったと覚えればいい。帰りは逆に左に曲がって右に曲がれば帰れるはずである。

 

 今まで登っていたとは逆のところに行ってみた。整備はされているが、明らかに最近人が通った形跡がない。蜘蛛の巣にたくさんひっかかった。

 

 少しずつ標高を上げていき、いよいよ登山っぽくなってきたら岩を切り開いたところに出くわした。何があるのだろうと進んだら、アスファルトで整備された道であった。せっかくだからと、その道を標高の上がる方向へ進んだ。たぶん、自分の想像では、最終的に車を止め道にたどり着くと思った。

しかし、残念ながら行き止まりだった。(写真はその時のもの) 

f:id:lupin1:20180729152510p:plain

 帰り道、来た道を戻るはずだった。しかし、このままアスファルト道を下ればどこに行くのか興味があった。たぶんこの道こそ、自分の車をとめた道に通じると思った。でも、その確証はない。どうしようか迷った。迷ったあげくとった行動は、Googleマップ使ってしまった。せっかくの探検が台無しである。

 

 調べた結果、車の止めた道には通じなくとも、その周辺に通じる道とわかり、不安はない代わりにネタバレになった映画を観ているような感じで下っていった。果たして、それは楽しいのだろうか?リスクを犯してもGoogleマップなどには頼らず自力で進むべきではなかったのか?

 

 人生には、定石のような道がある。こうすれば比較的楽に幸福になれるというような生き方だ。しかし、それはつまらないのだ。やはり自分で自分の人生を取捨選択していくほうがおもしろいのだろうと思う。